近年は、世界的に環境破壊が懸念されています。新聞やネットでも頻繁に地球が汚れて行くというニュースを目にしますが、出来る限り地球に優しい方法でエネルギーを供給しなければ、大気や土壌はどんどん汚染されてしまうということですよね。地球の未来を守るために、予てより大きな役割をはたしているのが水力発電です。でも、水力発電とは言っても、具体的にどのような仕組みでエネルギーを生み出しているのか改めて考える機会ってそんなに多くはないですよね。そこでその概要と仕組みについて、紹介してみたいと思います。
水力発電は、簡単に言うと高い所から低い所へ流れる水の運動エネルギーを利用して発電を行う方法です。水を高い場所から低い場所へ勢いよく流して、その中にポンプ水車を設置することで発電させるという仕組みになっています。つまり発電の元は水ということになります。水は再生可能なエネルギーのひとつですが、この方法ならば大気汚染の元凶とも言える酸化物を排出することもないうえ、温室効果ガスの原因になることもありません。
日本は元々地形的に山が多く起伏に富んでいるということもあり、水という資産に恵まれています。そんな環境を利用して産み出されるエネルギーですから、資源が不足するという懸念もなく安心して利用することが出来ますよね。
水力発電所は、従来は大量の水の確保のために山間地に設立されていましたがそのために設立に莫大な費用が掛かるというデメリットがありました。でも、近頃はある程度の高低差があり十分な水が確保出来る所ならば場所を問わずに小型の発電所が見直されるようになりました。つまり、生活圏に近いところに発電所が設置され地域のエネルギーを供給することが可能になるということですよね。今までは大きなダムのイメージしかなかった水力発電が、グッと身近に感じられるようになるのではないでしょうか。
毎日何気なく利用している電力の源が、そんな水だったなんて改めて知ると不思議な気持ちがするのではないでしょうか。でも、いくら再生可能な水が豊富にあるからと言って、無駄遣いをするというは感心出来ることではありませんよね。エコフレンドリーという言葉が世界的に広まりつつありますが、これは地球に優しいという意味を表しています。資源を無駄に使わないで、ひとりひとりが日常生活で省エネを心掛けることで、エコフレンドリーな世の中が実現出来るのではないでしょうか。