ゴミを減量することが出来るばかりか、焼却場の負担を軽減させることにもつながるのが、コンポストです。SDGsの重要性が改めて認識されることになっている今日にあって、注目を集めています。関心があっても悪臭や見た目の問題に二の足を踏んでいる方も少なくないはずです。今回はコンポストのなかでも生 ゴミ コンポストを中心に御紹介したいと思います。

コンポスト とは直訳すると「堆肥」のことで、有機素材を用いて最終的に有機肥料を作りだすことを趣旨に使用されてきました。材料には家庭からでる生ゴミを使用するのが一般的で、有機物に生息する微生物の作用で分解処理されていくので、実態は生 ごみ 処理 コンポストということができます。ちなみに実際に生ゴミをいれる容器のことをコンポスターと呼びます。コンポストの概念自体は日本でも古くからあり、庭や畑などに半分土壌に埋め込んだ大型のコンポスターを使用する向きもあったようです。ただしかなりのボリュームになり、設置できるだけの広さのある土地が前提とされており、あまり普及しなかったのが実態でした。最近ではおしゃれなコンポスターが登場したこともあり、気軽に家庭でも実践できるようになり、市販されているばかりか手作り コンポストも広く紹介されています。
基本的に生ゴミと腐葉土や土などを用意できればいいわけですが、生ゴミなら何でも生 ゴミ コンポストに投入できるというわけではありません。
正確に言えば堆肥を作りだす上では、生 ごみ 処理できるコンポストを意識して生ゴミの種類を厳密に分類し、投入の可否を判断する姿勢が鍵を握ります。微生物の働きで分解される以上、分解されやすい生ごみを投入し分解されにくい生ごみの投入は控え、分解されない生ごみは絶対に追加しないというルールを順守する必要があります。
分解されやすい生ごみでは、白米や野菜・果物、卵の殻や魚介類や肉類、パンなどを上げることができます。
分解されにくい生ごみは、キャベツの芯のような硬い野菜の皮や芯、生米や魚肉の骨類や種子類があります。これらは分解に時間がかかるので細かく刻んだり、追加する分量は控えめにするなどの工夫が必要です。
これに対して分解されない生ごみとしては、割り箸や爪楊枝、腐敗した生ゴミ・ビニール類などがあります。骨や貝類なども長時間経過すれば分解されるものの、コンポストの利用サイクルを踏まえると最初から投入しないほうが賢明といえます。